鈴木 重男(取締役) エリア統括マネージャー 平成7年入社

Q1. 業務内容
A1. 2024年5月期から、カレーハウスCoCo壱番屋とパスタ・デ・ココ13店舗の経営を任されています。これまでも、店舗の巡回・エリア情報共有と指導・従業員の教育というのを行ってきましたので、そこに関してはこれからも変わりません。ただし、これまでは社長の補佐としての役割であったところから、自分が中心となって運営していく立場になりましたので、責任の重さはこれまでとは比にならないと思っています。
Q2. 入社した理由
A2. 『入社理由は「人を見る」会社だったから』 私が当社に入社したのは、1995年です。当社初の新卒社員になります。きっかけは1通のはがきでした。当時は株式会社林という社名で、従業員を募集する広告をはがきで送っていたのです。そこには「経営者として会社を動かしてみないか」といったキャッチコピーが書かれていました。私の父が会社経営者ということもあり、経営ということにとても興味があったため、ちょっと顔を出してみようかといった感じで会社説明会に参加することに。 私はいわゆる第二次ベビーブーム世代で、社会人になるころは、バブルの崩壊もあって大学の入学も難しく、就職するのも困難な状況でした。企業の面接に行っても粗い目のざるでふるい落とすように、人ではなく学歴で見られてしまうそんな時代です。そのため、人を見てくれる会社がいいなと思い就職活動をしていました。 その当時7店舗ほどを運営していた株式会社林の会社説明会には、創業者の林俊弘前社長の姿も。私は若くて生意気でしたので、林社長に「会社を譲る気はありますか」という質問をしたのです。すると、林社長は笑いながら嬉しそうに「身内であるかに関わらず、力のある人間に譲る」と。その返答を聞いて、人としてすごい人だなと思い、すぐに入社を決めました。
Q3. ウィーアップコーポレーションの強み
A3. 『辛いことを共に乗り越えた仲間で作り上げた風土』 当社の強みは「人」です。これに尽きると思います。 20年前の当社の社員は、いずれ独立しようという強いバイタリティと個性をもった人ばかりでした。そのため、思いもよらないようなことを言われたり、納得いかないようなこともたくさんあったりしたのです。そこを会社としてこうしなければ、ああしなければといって、互いにフォローし合ってきた20年来のメンバーが数名います。その人たちが社員に寄り添って教育してきたことで、今の社員にもそうした風土が醸成され、横の繋がりが強い組織になっているのでしょう。褒めるのも叱るのも直球。弱っている人がいればみんなでフォローし合う、そういう関係性ができています。 指導する側、社長を含め我われ役員も、従業員への教育やアドバイスを行うときには一人ひとりを理解したうえで行うようにしています。従業員は200名以上いますが、性格を含めその人の行動や思考の傾向なども把握済みです。私自身もずっと現場の人間でしたから、指導する側の姿勢が大切だと思っています。
Q4. 仕事で大切にしていること
A4. 『一筋縄ではいなかいからこそ、やりがいがある』 20年以上のキャリアのなかで大切にしてきたのは、人とのつながりです。なぜなら、一番難しいことだからです。自分の気持ちを伝えることはとても難しく、マニュアルにできるような仕事ではありません。ですが、難しいからこそ、相手に気持ちが伝わったときの達成感や充実感は言い表せないほどです。それが店全体、会社全体でできたときの快感はクセになってしまいます。 また、当社でアルバイトをする高校生や大学生に、いい影響を与えられるような人間でありたいと思っています。10~20代の前半はとても多感な時期です。そこでどういう人に影響されるかで、その人のその後の人生も変わってくるでしょう。ですので、いい影響を与えられる大人でありたいのです。そのためには、本気で向き合うこともときには必要です。衝突することも少なくありません。しかし、膝と膝を突き合わせて対話することで、より互いを理解し合えると思っています。
Q5. ウィーアップコーポレーションで実現したいこと
A5. 『自分も従業員も心が豊かになる会社に』 従業員が会社に誇りをもってくれることが理想です。接客や味、清潔な店舗を褒められることもそうですが、仕事への情熱を褒められて心がほっこりするような体験を積み重ねてもらいたいと思います。 そうした経験ができる機会をより増やすためにも、出店は続けていきます。5年後には売上15億、10年後には20億円を目標としていますが、とても現実的な数字です。店舗を増やすことで、長く勤務してくれている社員のポジションを作ることもできます。社として、新規事業と両輪で従業員やその家族、地域社会のみなさまをシアワセにできるよう、取り組んで参ります。